木工用塗料 種類 オイル塗装

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木工用塗料の種類とオイル塗装の方法。

木工や日曜大工において最終工程になるのが塗装になります。

塗装は木工品に限らず、あらゆるほとんどの物が塗装されています。

 

多くの物は、塗装しなければ使えないわけではありませんが、

塗装には次のような重要な目的があります。

 

1.素材をさび、腐れなどの劣化から保護する。
2.素材の狂いや変形、変色から保護する。
3.製品の美的価値を高める。
4.生活環境の美しさ、快適な生活環境を創造する。

 

以上のようなことがあげられます。

 

ただ、製作する物によっては、上記の4つの目的には合わない物も当然あると

思いますので、作品の使用目的等を考慮して、塗装を楽しんでください。

 

 

木工用塗料の種類

塗料の種類は塗装する対象物によって非常に多くの種類がありますので、

ここでは木製品や家具などの木工品に使われる塗料について解説いたします。

 

1、ウレタン
2、ニス
3、ラッカー
4、オイル
5、ワックス
6、漆
7、カシュー
8、柿渋

 

木製品の塗料としては、およそ以上のような塗料があります。

 

1、ウレタン

 

ウレタン樹脂によって塗装物の表面に塗膜を作り、表面を強固にコーティングしますので、

耐水性、耐摩耗性などに優れた塗料です。
テーブルの天板や家具等に使われています。

 

ウレタンは弾性があり、木部の膨張、収縮にあわせてウレタン樹脂も伸び縮みしますので、

木部の塗装には適した塗料です。
ウレタン塗料の耐用年数は、7年~10年くらいといわれています。

 

艶のある塗装から艶消し塗装まで可能です。
最近では耐久性の面からウレタン塗料に代わってシリコン塗料も

使われるようになってきました。

 

2、ニス

 

ウレタン同様表面に塗膜をつくり、透明で光沢のある仕上がりになります。
一般的には、乾性油と樹脂に有機溶剤を混合したものです。

 

3、ラッカー

 

溶剤は含まず、空気に触れることによって固まります。
乾燥するのも速く、作業性に優れた塗料ですが耐久性には劣ります。

 

4、オイル

 

自然の植物油を使った無公害塗料です。
塗装物の表面には塗膜を作らず、木部の内部に浸透して内部で硬化します。

 

塗膜を作りませんので、木材の持つ質感を保つことができます。
基本的には、塗膜は作りません。

 

さまざまなカラーに着色することもできます。

 

また、ニス等のようなツヤはありませんが、塗り重ねることによって、

味わいのあるツヤを出すことは可能です。
個人的には私が一番好きな塗装方法で、オススメです。

 

5、ワックス

 

蜜蝋や植物油を原料とした半固形状のワックスです。
塗り重ねることによって風合いのあるツヤを出すことができます。

 

着色も可能です。
ヨーロッパでは人気のある塗装方法です。

 

6、漆(うるし)

 

漆はウルシノキから採取された樹液を原料としてつくられたウルシオールを

主成分とした塗料です。
接着剤としても使用されています。

 

日本では古くから利用された塗装方法で、現在でも伝統工芸品に多く使用されています。

 

7、カシュー

 

カシューナッツの実の殻から採取されるオイルを主成分として作られる塗料です。
漆と成分が似ており、漆の代用としても使用されています。
漆のようにかぶれることはないようです。

 

8、柿渋

 

渋柿から抽出された成分からつくられた塗料です。
古くから使われており、無害です。

 

柿渋に含まれるタンニンは防虫、防腐、防水効果があります。
何度も塗り重ねることによって風合いのある仕上がりとなります。

 

 

スプレー式塗料

 

スプレー式塗料は、圧縮されたガスと塗料が一緒に充てんされており、

ノズルのボタンを押すことによってガスの圧力で霧状の塗料が噴射されるものです。

 

塗装用具も不要で、簡単に塗装ができて大変便利なものですが、

取り扱い上で注意しなければいけないこともあります。

 

取り扱い上の注意点

 

●スプレー缶に充てんされているガスは高圧で可燃性ですので火気のある場所での

使用は厳禁です。

 

●車などのボンネットなどの直射日光が当たり、高温になるところにには置かない。

 

●ストーブ、ヒーターなどの温風が直接あたる所には置かない。

 

●部屋などの屋内での使用の場合は、換気を良くしガスが屋内に滞留しないようにする。

 

●ノズルのボタンを押すと、塗料が広がりながら噴射されますので、塗装する面と

そうでない面の境目にはマスキングテープを貼り、不要の面に塗料が付かないようにする。

 

●スプレー缶の中には、塗料をかき混ぜるためのガラス玉が入っていますので、

振るとカラカラと音がしますので、使用する前に缶を20秒~30秒ほどよく振って

中の塗料をよくかき混ぜてください。

 

●実際の塗装面に噴射する前に、古新聞等に吹き付けて、広がりの程度、

塗料の量等を確認してください。

 

●塗装する面とノズルとの距離は、20~30cmくらいですが、

一度に塗り終えるのではなく、少しづつ噴射した塗料が垂れないように塗装する面に

平行に同じスピードで動かしてください。

 

●スプレー缶はノズルが上にある状態で垂直にして噴射し、逆さにしたり、

横に向けて噴射してはいけません。
逆さにしたり、横にしますとガスだけが噴射して、塗料が出ません。

 

●塗装後、塗料がまだ残っており一時的に保管する場合は、ノズルの内部等に

付着している塗料をきれいに取り除いておかないと再度使用するときに塗料が内部で

固まって使用できなくなります。

 

保管する前に、スプレー缶を逆さにして、瞬間的に1、2度ノズルのボタンを押して

ガスだけを噴射して、ノズル内部の塗料を取り除いてください。

 

また、ノズルの噴射口に付いている塗料もきれいに拭きとってください。

 

●塗装が終了して廃棄する場合は、缶の中に残っている塗料、ガスは全て抜き取り、

地域で決められている廃棄処分方法に従ってください。

 

絶対にスプレー缶に塗料、ガスが残った状態では廃棄してはいけません。

 

 

その他の塗料

 

① 外部用ステイン

 

油性と水性があり、日光や雨風に強く、外部に使用するウッドデッキや雨戸などを

塗装するのに適した塗料です。
防虫、防カビを持ったものもあります。

 

② 防虫、防腐剤

 

木部に浸透して、シロアリやキクイムシなどの害虫から保護したり、

腐朽菌からも木材を保護するためのものです。

 

③ 木部用着色剤

 

これにはオイルステインと水性ステインがあります。
木部に浸透していろいろな色に着色することができます。

 

木部用着色材だけではツヤはありませんので、ツヤを出したい場合は、

上塗りとしてツヤあり塗料を塗布します。

 

④ 耐熱塗料

 

熱に強い塗料で、ストーブ、煙突等の高温になるような所の塗装に適した塗料です。

 

⑤ シーラー

 

シーラーとは目止め材で、木部やモルタルなどの多孔質な素材の下塗り用として

使われています。

 

目止めをすることによって塗料の吸い込みを抑え、ツヤムラや色むらを防いで

仕上がりを良くします。

 

塗料とは違いますが、仕上がりを良くする補助的なものとして、塗り替えなどで

古い塗料を取り除くための「塗料はくり剤」があります。

 

この塗料はくり剤を古い塗料に塗り、塗料が浮いてきたらヘラ、タワシ、

ペーパーなどでこすって落とします。

 

また、素地に凹凸や小さな穴、割れ、ヒビ等がある場合は、それらを埋めるための

パテやとの粉といったものがあります。
素地に塗布し、乾燥後ペーパーで仕上げます。

 

 

オイル塗装の方法

 

オイル塗装の方法につきまして、テーブル等の天板を例に解説しています。
天板以外のものを塗装する場合も、天板の例に準じて行ってください。

 

用意しておく物

 

① ウエス(無ければ使い古しのタオル、雑巾、棉の下着)

 

塗布用   1枚
拭き取り用 1枚
仕上げ用  1枚

 

② 耐水ペーパー(#400番程度) 1~2枚

 

③ 使い捨てビニール(ゴム)手袋

 

私はリボス社、及びオスモ社のオイル塗料が好きでよく使っていますが、少し高価
ですので、国内メーカーの製品がオススメです。

 

オイル塗料は、無公害塗料ですので、手についても害はありませんが、作業中に
どうしても手に付いて、ベトベトしますので手袋を着用して塗ってください。

 

なお、塗装に使ったウエス、手袋は、完了後は全て廃棄処分してください。
塗料の注意書きに、自然発火することが書かれている場合がありますので、
よく確認してください。

 

事前の準備

 

① オイルは水、湿気を嫌いますので、もし塗装面に水や湿気が付いた場合は、

よく乾かし、汚れを落としておいて下さい。

 

② 塗装はオイル塗装に限らず、見えない面も含めて全ての面を塗装します。

 

オイル塗装の場合は、1面について通常2~3回塗ります。

 

最後に仕上げ面(上面)で完了するのが良いので、裏面(見えない面)から塗装します
ので、全ての部材について表、裏を決めておいて下さい。

 

塗装のポイント

 

① 永く置いたままの塗料の場合、成分が分離している場合がありますので、

塗装前によくかき混ぜてください。

 

② オイルは希釈せず、原液をそのまま塗布します。

 

③ オイルはよく延びますので、一度にたくさん付けず、少しづつウエス等に付けて、

木にすり込むように塗り延ばしてください。

 

④ オイルは1回塗りだけではなく、2~3回と塗り重ねる場合が通常ですが、

重ね塗りする場合は、前回塗ったオイルが完全に固まってから行います。

 

塗装の手順

 

① まず、天板の裏面を1回塗布します。
ウエスに原液を付け、少しづつ塗り延ばすように裏面を塗ります。
この時、同時に側面も塗っておいた方が良いと思います。

 

他の部材も同じように裏面を1回塗布します。

 

通常、オイルが固まるには12時間くらいかかりますが、私の場合は、

24時間おくようにしています。

 

したがって、この日の作業はこれで終わりです。

 

1回塗りだけでは、ほとんどのオイルは木の中に染み込んでしまい、

クリアーの場合塗った気がしませんが、かまいません。

 

固まるまでは塗り重ねても染み込むだけで、オイルが無駄になります。

 

② 次の日(24時間後)、同じ裏面を同様に1回塗布します。

 

これで、この日の作業は終わりです。

 

私の場合は、裏面も2回塗るようにしていますが、1回だけでも問題はありません。

 

③ 次の日(24時間後)、こんどは表面を1回塗布します。

 

全面を塗布した後、すぐに耐水ペーパーで、塗装面を研磨仕上げします。

 

その後、続けて拭き取り用ウエスできれいに拭き取ってください。

 

他の部材も同様に行ってください。

 

これでこの日の作業は終わりです。

 

上記の塗布、耐水ペーパーかけ、拭き取り は時間を開けずに続けて行ってください。

 

オイルは意外と速く固まり始めます。
固まり始めて、粘度が出てくると作業が出来ませんので、オイルがサラサラしている状態
で行ってください。

 

耐水ペーパーで研磨する事によって、細かい木の粉が木の目に入ります。

 

それが目止め効果になり、材の表面がしっとりとした滑らかな仕上がりとなります。
(一番の仕上げのポイントです。)

 

ペーパーは普通のペーパーではなく、耐水ペーパーを使用してください。

 

ペーパーはオイルでベトベトしてしまいますが、耐水ペーパーはその為のペーパーですので
効果があります。

 

ペーパーを使用するのは、この1回のみです。
以降はペーパーは不要です。

 

④ 次の日(24時間後)、前日の表の塗布面に1回、すり込むように塗り延ばしてください。

 

これでこの日の作業は終わりです。

 

⑤ 次の日(24時間後)、前日の塗布面に1回、すり込むように塗り延ばしてください。

 

これでこの日の作業は終わりです。

 

⑥ 次の日(24時間後)、仕上げ用ウエスで木目にそって軽くみがきをかけて、

これで終了です。

 

 

以上がオイル塗装の方法となりますが、私の場合は、上記のように仕上げ面(上面)を

③、④、⑤と3回塗りをする場合が多いですが、艶の程度、仕上がりの程度によって、

2回で済ませても良いですし、4回塗る場合もあります。

 

お好みの仕上げによって塗り回数は変えてください。

 

また、私の場合は、天板などの裏面は通常は見えませんのでペーパーかけはしませんが、
表面同様に仕上げたい場合は、表面の時と同様にペーパーかけをおこなってください。

 

 

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