木工DIYに必要な接合金物のご紹介。

接合金物には、クギ、ネジ、ボルト、ナットなど種類はたくさんありますが、
その中から木工に必要なものや、そり止めに必要な金物、天板と足との接合に使用する
金物などをご紹介します。
クギ
鉄丸クギ
一般的な軟鉄でできているクギです。
板厚の2.5~3倍くらいの長さが必要です。
通常は接着剤と併用して使います。
リングクギ
胴部がリング状になっており、保持力の強いクギです。
ケーシングクギ
頭が小さくなっており、木部の中に埋め込めるようになっています。
スクリュークギ
胴部がネジ状になっており、保持力が大変強いクギです。
又クギ
U字型のクギで、金網やワイヤーなどを固定するときにつかいます。
波クギ
板の木端同士をつなぐときに使用します。
アイクギ
頭がなく、両方が尖っており両方に打ち込めるクギです。
カクシクギ
打ち込んだ後に頭部を取り除くことができるクギです。
ネジ
木ネジ
木工用のネジで、頭の形で皿、丸皿、丸、頭の溝に+用と-用があります。
コーススレッド
ネジの間隔が広く、山も高く保持力が強いネジです。木工用にオススメのネジです。
ボルト、ナット
木工用では、六角ボルトや全ネジボルトなどがあります。
六角ボルトは頭が六角になっており、ナット、ワッシャーとセットで使用します。
全ネジボルトは頭はなく、胴部全部にネジが切ってあり、両方からナットで締め付けます。
駒止め金物(アングル天板止)
天板と幕板との接合や天板にそり止めの角棒を取り付ける際に使用する金物です。
一般的には、「アングル天板止」という名称で販売されているようです。
駒止め金物は小さなL型の金物ですが、片方は2個の丸型の木ネジ用の穴が開いており、
もう片方には小判型の長穴が開いています。
小判型の長穴には、横穴とたて穴があり、長穴の方向が天板の木目の方向と
平行になるように、取り付ける位置によって使い分けます。
取り付け方法につきましては、反り防止の加工方法をご覧ください。
左が横穴 、 右がたて穴 となります。
ご購入につきましては、下記画像をクリックしていただきますと販売されているページにいけます。
脚の接続金具
テーブルの脚を接続するための金具です。
レッグジョイント
天板に直接脚を取り付けるための金具です。
ご購入につきましては、下記画像をクリックしていただきますと販売されているページにいけます。
アトムワンツージョイント
幕板金物
幕板付きのテーブルに脚を取り付ける金具です。
幕板金物は、テーブル脚コーナー金具とも呼ばれています。
木材の良いところで作った木質材料のご紹介。

木質材料とは木材の持ついろいろな利点を利用した木材の一次加工品のことです。
これらは接着剤の進歩とともに大きな発達をとげました。
先に述べました集成材もそうですが、そのほかには合板、パーティクルボード、
ファイバーボード、などがあります。
現在建築、家具、建具、工芸品などに使用されています。
木材資源は単に木工材料としてでなく、自然環境の保存上も大変貴重な資源です。
限られた木材資源を有効に利用したいものです。
合板
合板は、丸太をロータリーレースと呼ばれる機械で薄くむいたり、
薄くスライスして作った短板を繊維方向を1枚ずつ直交させて接着剤で貼り合わせて
1枚の大きな面積の板にしたものです。
普通はこの短板を奇数枚合わせて作ります。
この合板には、家具等で使用される普通合板と建築物の耐力壁や足場板等に使用される
構造用合板があります。
構造用合板も使えますが、普通合板(ラワン合板)のほうが扱いやすいでしょう。
一般に使われる普通合板には、厚みが2.5mmから30mmくらいまで有ります。
大きさは、厚みにより違いがありますが、
910×1820
1000×2000
1220×2430
の3種類あります。
特殊な合板としては、繊維方向を直交させず、どちらか一方向にして
貼り合わせたものもあります。
この合板は曲げ合板と呼ばれ、曲線のある面などに使用するとき便利です。
その他には、表面を綺麗にしていろいろな色を付けたものや木目をプリントしたもの、
綺麗なシナで作られたシナ合板もあります。
また、最近の合板のほとんどはホルムアルデヒドの含有量が少ない
フォースター(☆☆☆☆)の製品となっており、昔のようにホルマリン臭がしたり、
目がショボショボしたりすることはありません。
薄くて丈夫な素材ですので、あまり目立たないところや隠れたところに使うには
良い素材と思います。
プライ数
合板の貼り合わせ枚数は奇数枚と言いましたが、厚みによってプライ数が
ほぼ決まっています。
2.5mm~6mmくらいまでは3プライ、9mm~12mmは5プライ、
15mm以上は7プライかそれ以上となっています。
また縦横の寸法は日本建築のモジュールである一間を基準にして作られ、
910(3尺)×1820(6尺)を「さぶろく」と呼ばれています。
1220×2430は「よんぱち」または「しはち」と呼ばれています。
同じ「さぶろく」でも普通合板は910×1820ですが、
コンパネは900×1800となっています。
これは、普通合板はカットして使う切り代を考え、コンパネの場合は
現場で並べる際の手間を省いた結果です。
パーティクルボード
パーティクルボードとは、木材の小片を主な原料として接着剤によって
熱圧成形して出来た板です。
原材料としては、木材チップ、製材、合板工場残材、鋸くず、等が使われています。
パーティクルボードは分類の仕方によって多くの種類が有りますが、
小片の大きさと配列の仕方によって、単層、3層、多層ボードがあります。
ファイバーボード
ファイバーボードとは、木材繊維を主な原料として成形した板状の製品です。
出来た製品の比重によって、軟質繊維板(インシュレーションボード)、
中質繊維板(セミハードボード)、硬質繊維板(ハードボード)の3種類に
分けられています。
最近よく耳にするMDF(Medium Density Fiberboard)はこの中の
セミハードボードにあたります。
パーティクル、ファイバーボードの特徴として、板の方向による強度差が少なく、
合板に比べて大面積の板が得られます。
また、未利用木材、小径木や工場での残材等が利用出来ることがあげられ、
木材を有効に使うことが出来ます。
近年の地球環境問題や東南アジア地域における森林伐採の抑制、木材の輸出規制、
等を考えたとき今後需要が増えると思われます。
OSB その他
OSB (Oriented Strand Board)
ストランド(比較的大きな細長い削片)を一方的に配列させて製造したボード。
WB (Wafer Board)
ウェファー(比較的大きな正方形の削片)を構成要素とするボード。
MDF (Medium Density Fiberboard)
中質繊維板(セミハードボード)。
LVL (Laminated Veneer Lumber)
単板を積層して製造されたランバー。
PSL (Parallel Strand Lumber)
ストランドを平行に並べ製造したランバー。
OSL (Oriented Strand Lumber)
ストランドを一方向に配列して作られたランバー。