カンナの構造と名称
カンナは1枚又は2枚の刃と木製の台からなり、刃は材料に対して一定の角度になるように台に仕込まれます。
2枚刃の裏刃(裏金)は逆目(さまめ)防止、台は定規の役目をします。
カンナの種類
カンナは大きく①平カンナと②特殊カンナが有り、以下のような種類が有ります。
① 平カンナ
・二枚刃カンナ、・替刃式カンナ、・長台カンナ、・台直しカンナ
② 特殊カンナ
上の写真は当社で以前に使用していた特殊カンナの一部です。
1 外丸カンナ、2 包み作里カンナ、3 脇取りカンナ、4 反り台カンナ、5 内丸カンナ、
6 機械しゃくりカンナ、7 南京カンナ。
刃の調整のしかた
刃の差し込み
刃を差し込むときは、まず①カンナ身を差し込み、頭を叩いて打ちこんでから②裏金を打ちこみます。
刃の抜き
刃を抜くときは、③台頭の左右の角を交互に、カンナ身と平行に叩きます。
台頭の中央を叩くと、台が割れることがありますので注意して下さい。
カンナ身の刃の微調整は、台頭、台尻を木槌で軽く叩きながら調整します。
裏金の刃先は、カンナ身の刃先の手前(約0.5mm前後)になるよう調整してください。
荒削りの場合は、0.5mmよりやや広く(0.9mm前後)とし、仕上げ削りの場合は、0.3mm前後とします。
カンナ台の下端の調整
カンナ台は木の乾燥等でねじれたり変形したりします。
カンナで木材をうまく削るには、下端を常に平らにしておかなければいけません。
平らにするには下端定規を当て、台直しカンナ等を使って左下図のように、A~B、C~Dの間をわずかに削っておきます。
刃の研ぎ方
刃表の研ぎ方
次の点に注意して研いで下さい。
・切れ刃を砥面にぴったりとつけ前後に研ぐ。
・刃の先端だけを砥面につけて研いではいけません。
・手先が上下すると「まる刃」になり、切れ味が悪くなります。
・手元が左右にローリングすると刃先が中高になります。
刃裏の研ぎ方
・刃表を研いでいくうちに刃返りをしますのでカンナ刃の長さの半分くらいを砥石に当てて刃返りを取ります。
・指先で刃に触れてみて刃返りがなくなるまで研ぎます。
カンナ台の下端の調整や刃の研ぎ方等については、一般の方には難しく、分からない部分も
あるかとおもいますが、下記に詳しく説明されているサイトがありますのでご参考にして下さい。
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