カリモク家具株式会社は、自然の中で育った天然素材の中に最新の技術を取り入れ、
人間工学に基づいて最高品質の無垢(ムク)材の良さを活かした素晴らしい家具を製作している
木製家具国内生産トップのインテリア空間創造企業です。
昭和15年の1940年に初代社長加藤正平氏が愛知県刈谷市に木工所を創業し、
1947年に設立、現在の社名になったのは2010年になります。
現在資本金4500万円、社員数800名、2012年度実績228億円となっています。
私も長年木材に携わる仕事をやってきて無垢の木材のもつ温もり、肌触り、そして自然な
木目の美しさに心を癒されています。
無垢の木材を使った家具は一生の友となり次の世代に受け継がれていくでしょう。
カリモクは「100歳の木を使うなら、その年輪にふさわしい家具をつくりたい」を
合言葉とされ、家具製作をされています。
そんなカリモクの家具作りの精神を探ってみたいと思います。
安心家具
●地震対策
私達が住む日本においては地震は避けて通ることは出来ません。
カリモクにおいては、地震にたいする家具の安全性については、かなりしっかりした対策が
取られているようです。
まず家具の安全性を確保するためにさまざまな耐震実験が行われ、得られたデータに
基づいて設計され製作、地震対策が取り入れられた家具が商品化されています。
地震にたいして気をつけたいのは、家具の転倒と収納物の落下ですが、転倒防止には
転倒防止金具、転倒防止チェーン、上下固定金具、左右固定金具などが装備されています。
ボックス型システム収納家具のガラス扉には飛散防止フィルム貼り強化ガラスが採用されています。
テレビに対しては、効果の高いテレビ転倒防止ユリアネジが標準装備されています。
収納物の飛び出し対策としては、扉の開放を防ぐ耐震ラッチやガラスには
飛散防止フィルムが使用されています。
また、細かい所ですが、棚板を後方に傾けて、上に乗せた物が前に落ちにくい工夫が
施されています。
また特にしっかりと耐震対策を希望される方には、カリモクの専門のプロスタッフによる
耐震施工サービスも行われています。
●有害物質対策
家具を製作するにあたっては、接着剤や塗料を使用しますが、この中には人間には有害な
物質が含まれているものがあります。
接着剤に含まれる有害物質にホルムアルデヒドというものがありますが、
シックハウス症候群の原因といわれています。
シックハウス症候群が問題になる以前においては、新築の家や購入したての家具では
目などに刺激がありましたが、現在は規制が強化され、このようなことはなくなりましたが、
ホルムアルデヒドが全く含まれていないというわけではありません。
ホルムアルデヒドが含まれる度合いによってランク分けされており、人体に影響しない
最高品質のものは「F☆☆☆☆」になりますが、カリモクの製品は全てこれに該当しています
ので安心して使うことができます。
また塗料などにも有害物質が含まれていますが、カリモクの製品にはこれらの有害物質が
含まれていない塗料を使用していますので安心です。
また、物を燃やすとダイオキシンが発生しますが、カリモクではダイオキシン対策を
考慮した素材を使用しています。
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●環境対策
地球温暖化の問題が叫ばれて久しいですが、その原因の一つと言われているのが、
森林の無計画な伐採となっています。
森林は光合成によって二酸化炭素を吸って酸素を排出しますので、
私たちの生活にとってなくてはならない存在です。
したがって、木材を利用するにあたっては計画的な伐採、植林が必要になりますが、
カリモクでは、短いサイクルで計画的伐採、植林が行われ、「環境に優しい木」として
知られているゴムの木を早くから家具製作に取り入れておられます。
また、森林管理においては世界最高水準といわれているアメリカの広葉樹も積極的に
取り入れられておられます。
家具などの棚板等にはパーティクルボード、ファイバーボード、MDFなどが使われていますが、
これらの原料となっているのは木材を小さく加工した小片や木材を繊維化したものです。
したがって、これらには無垢の丸太を使う必要はなく、使用済みの木製パレット、
梱包材、段ボールなどや建築解体廃材や製材工場での残材などが再利用できます。
カリモクにおいては、木材の再利用にも積極的に取り込んでおられます。
また、2001年より施工された「グリーン購入法」に適合した商品を取り揃えておられます。
●保証対策
カリモクでは、万一の故障にたいしても安心できるよう「3年保証」を設けています。
また無垢の良い家具は永く使うことによって愛着がわくものです、次の世代にも受け継ぎたい
ものですが、キズの修理やソファーなどの張替えなどのアフターサービスも充実しています。
その他さまざまなメンテナンスにも対応されておられます。
森林認証
森林は私達の生活になくてはならないものですので、その利用には適切な管理が必要ですが、
一方では違法伐採があるのも事実です。
森林は適切に管理された下に伐採、植林を行うことによって永久に存在し、
利用することが出来、私達の生活を豊かなものにしてくれます。
このように森林を適切に管理し、そのような森林から生産された木材を使って製品を作り、
流通させ、消費者に届けることが大切になります。
適切な管理された木材とその木材から出来た製品を認証するのが「森林認証」と呼ばれるものです。
カリモクでは、世界に2つある森林認証制度のFSC(R)・PEFCのCoC認証を取得されています。
本革へのこだわり
カリモクではソファーなどの革製品には本物の天然素材の革を使用されておられます。
革本来の持つ特性と風合いを最大限に生かすためとのことで、革の表面に残る牛の天然傷を
ナチュラルマークと呼び、貴重な天然素材である革製品の「本物の証」
として使用しているとのことです。
また、素肌の魅力を大切にした、もっとも革らしい自然な質感が特長といわれている
”銀付きの本革”を本物の証として使われています。
カリモクの革製品に使われている天然の本革は、ベテランの職人により厳選された
最高級の原皮が使われているとのことで安心です。
天然の本革は保温性、通気性に優れておりからだにフィットしてくれるとのこと、
天然素材の持つ本来の温かさ、優しさ、風合いを味わえるとのことで、
無垢の木とも相性が良いのではないでしょうか。
座り心地研究椅子
カリモクは、座り心地の良い椅子とは何かについて最高レベルの研究をされておられます。
これほどまでに椅子作りのために研究されておられることに敬意を表せざるをえません。
椅子に求められる要素について考えた結果、カリモクの答えは、”健康”、
つまり椅子について考えることは、人間の体について考えることでした。
座り心地の良い椅子を考えたとき、たどり着いたのは、人間本来の姿、すなわち自然体。
そこでカリモクが取り組んだのは、「人間の体を知ること」。
そこから得られた答えは、人間のからだは立ち姿勢こそが自然な姿勢であり、
座ることは不自然なことであるということでした。
そこでカリモクが目指すのは、いかに体に負担のない、自然体でいられる椅子をつくること。
そのためにたどりついた結果は、人間工学(エルゴノミクス)に基づいた椅子作り。
そしてそこから得られた膨大なデータと計算式による分析によって判断、解析、活用すること。
そして最後に決めるのは”人の声”。
品質管理
カリモクでは製品の安定した品質を保つために、商品化の決定から設計、生産、検査、
販売まで優れた品質管理体制にも力を入れられておられます。
特に家具のメイン素材である木材については、徹底した品質管理をされておられます。
天然の素材である木材を素材として使用する場合に一番気をつけておかなければいけないのが
水分管理になりますが、カリモクでは、天然乾燥、人工乾燥、シーズニングと徹底した
水分管理を行っておられます。
なかなかここまで徹底した水分管理をされておられるところは少ないのではないでしょうか。
家具作りにおいて欠かせないのが接合技術になりますが、カリモクでは優れた匠の技と
エレクトロニクスによる最新技術との融合により低コストで優れた製品作りを
実現されておられます。
また出来上がった製品の耐久性、安全性の検査についても、冒頭でも述べましたが
地震による安全性をはじめ、独自の安全基準の基で各種の耐久試験を行っておられます。
COM
COMとは、Custom Order Mine の略で、手軽にインテリアとコーディネートできる
カスタムオーダーシステムのことで、対象モデルが決められているようですが、
フルオーダー注文に比べて短期間で出来上がるのが特徴になっているようです。
COMでは、木部の塗装色、張地素材、色、サイス、デザイン、ソファーの脚などが
選択できるようになっているとのことです。
カリモクの家具を購入する際は相談してみると良いですね。
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