測定工具の中の、直尺、巻尺、留め定規についてご紹介します。
直尺
直尺は一般には物差しと呼ばれているものです。
材質は金属製、プラスチック製、木製、竹製などがあります。
子供の頃から使っており一番なじみのある測定工具の一つです。
写真のものはミリ単位で長さが30cmまで計れるものでステンレス製の直尺です。
裏側には中央から左右に等分に分けるのに便利な目盛りや、コピー用紙のA4やB5などの
サイズに合わせた目盛りが付いています。
巻尺(コンベックス)
巻尺(コンベックス)は直線だけでなく、曲線や円形のものなども計れ、
また使わないときは巻き込んで収納しておけるので大変便利な測定工具です。
一番よく使われている測定工具のひとつです。
写真のものは、10mと5.5m計れるものです。
巻尺(コンベックス)の先にはL字型をしたツメの金具が取り付けられており、
このツメは少し動くように取り付けられています。
これは、ツメを板などにひっかけて測る場合と、木の箱などの内側を測るときに押し付けて
測る場合とに生じるツメの厚みの誤差を考慮したものです。
上記の写真の巻尺の場合は、ツメの厚みが0.8~0.9mmくらいありますので、
その寸法だけ動くようになっています。
ツメを引っ掛けて使う場合と箱などの内側の寸法を測る場合は押し付けて測ります。
巻尺(コンベックス)には、上記の写真のように引き出したテープを自由に固定できる
ストッパー機構の付いたものが使いやすいでしょう。
ただ、ストッパーをはずすと、勢いよく巻き取られますのでテープの端で指を切らないよう
注意が必要です。
なお、ツメは金属で出来てはいますが、強く当てたり、巻尺を落としたりしますと
簡単に変形してしまい、正確に測れないようになりますので注意しましょう。
留め定規
木材の加工や木工、家具製作などにおいて「留め」(とめ)という言葉をよく使います。
「留めにカットする」とか「留め継ぎ」などと使います。
この「留め」とは45度の角度のことをいいます。
額縁、入り口の枠、箱物の隅など、正確に45度にカットする場合はよくあります。
そのときに正確に45度の墨つけをしたり、角度の確認のための道具が
「留め定規」と呼ばれるものです。
あまり大きな材料には使えませんが、上記の写真のもので、斜めの長さが8cm程度の
墨つけが出来ます。
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